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フィリピン人技能実習生について詳しく解説

フィリピン人技能実習生の数が年々増加していることをご存じでしょうか。

令和4年には2万9,140人となり、ついに中国を抜いて技能実習生送出し数第3位となりました
現在フィリピンは、技能実習生送出国として最も注目を集めている国のひとつといえます。
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フィリピンが注目を集める理由は、技能実習生が増加していることだけではありません。

  • ・フィリピンは国をあげて海外への出稼ぎを奨励していること
  • ・海外で働くフィリピン人労働者を保護する制度が整っていること
  • ・技能実習生の失踪率が他国と比べて圧倒的に低いこと

などが挙げられます。

そんな「海外出稼ぎ大国」として注目を集めているフィリピンについて、詳しく解説してまいります。

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【海外出稼ぎ大国フィリピン】

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送出し国フィリピンの実情をご紹介
海外出稼ぎ大国フィリピンの実情
フィリピン人実習生は失踪しない?
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出国から入国までの流れ など
目次

技能実習生送出し国フィリピンについて

まずは、技能実習生送出国フィリピンの、基本情報について見ていきましょう。

地理

フィリピンは日本の南西に位置しており、日本からは飛行機で約4~5時間の距離です。
日本と同様の島国で、7,641もの島々から構成されています。

地図

年間を通じて温暖な気候であり、乾季が12月~5月、雨季が6月~11月とされています。
雨季といっても、日本のように1日中降り続くわけではなく、夕方に2時間ほど大雨が降るようなイメージです。

人口

人口は2022年時点で、世界13位の1億1,250万人となっています。
特に若者の人口が多く、人口ピラミッドは綺麗な三角形の形をしています。

日本と比較すると、フィリピンの若者人口の多さを実感していただけるのではないでしょうか。

フィリピンでは若者の人口が多い一方で、若者の失業率が高い傾向にあります。
国内に十分な働き口がないことから、多くの若者が国外に仕事を求めています。

フィリピンでは、国外で働く人々のことをOFW(Overseas Filipino Workers)と称しますが、人口の実に約10%を占めています。
OFWからの送金もGDPの約10%を占めており、OFWはフィリピンの国力を支える重要な存在となっています。

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言語

フィリピンの公用語はフィリピノ語(≒タガログ語)ですが、英語も公用語として採用されています。
小学校の頃からフィリピノ語と英語の授業があり、高学年につれて英語の授業が多くなります。

国民の95%以上の人が英語を話すといわれており、来日する技能実習生も英語が通じると考えてよいでしょう

宗教

フィリピンは東南アジア諸国で唯一のキリスト教国で、国民の90%以上がキリスト教徒といわれています。
教会に行くことを習慣としている人も多く、日曜日に教会に足を運ぶ技能実習生も多くいます。

食べ物

フィリピンには、中国を中心としたアジアの食文化と、かつての宗主国であるスペインの食文化の影響を受けた、独特の食文化が存在します。

代表的な料理として、様々な材料を醤油やお酢で煮込んだ「アドボ」や、牛肉を煮込んでピーナッツソースで味付けした「カレカレ」などがあります。

食べもの

フィリピンの食文化の特徴は「味が濃く脂っこい」ことが挙げられ、いわゆる「生活習慣病」がフィリピンの国民病ともいわれています。

平均収入

ILO(国家統計局国際労働機関)によると、フィリピンの平均年収は日本円で約48万円といわれています。
しかし都市部と地方部、また職種によって賃金の格差が大きく、国内の失業率の高さも相まって、海外に職を求める動機にもなっています。

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フィリピン人の国民性

技能実習生を受け入れる上で、事前に国民性を知っておくことはとても重要です。
ここでは、フィリピン人の国民性を7つ紹介いたします。

素直でおおらか

フィリピン人は基本的に、素直で明るく元気です。
細かいことはあまり気にせず、おおらかでゆったりとした人が多いのが特徴です。

常夏の国で多く見られる特徴が、フィリピンにも当てはまります。

高いホスピタリティ精神

フィリピンでは、たとえ初対面の人であっても笑顔でやさしく話しかけ、困っている人がいれば助けることが当たり前という考えがあります。
高いホスピタリティ精神をもった人間味にあふれた人が多いのも、フィリピンの特徴です

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家族を大切にする

フィリピン人は家族をとても大切にします
親戚の集まりは頻繁に開催され、家族に何かあったら仕事を休んで面倒を見ることは当たり前とされています。

海外に出稼ぎに行くのも「家族のため」であることが多いようです。
フィリピン国民の10分の1にあたる海外出稼ぎ労働者のほとんどは、親や子供のために働き、家族の生活を支えているのです。

時間にルーズ

「フィリピ―ノタイム」という言葉をご存知でしょうか?
「時間を守らないのが当たり前」というフィリピン文化を表した言葉です。

フィリピン人は時間にルーズな人が多く、「時間を守る」という概念が希薄なところがあります
決して悪気があってのことではありませんが、技能実習生として受け入れる際には分かるように指導する必要があります。

お金にルーズ

フィリピン人はお金にルーズな人が多く、お金の管理などが苦手です
おおらかで細かいことを気にしない性格が、こうしたところにも現れています。

過去には、フィリピン人技能実習生が給与の大半を母国に送金してしまい、生活費がなくなってしまった、なんて事もありました。
こうなると給与の前借りなどが必要になってしまうので、お金の管理には注意が必要です。

プライドが高い

フィリピン人は見栄っ張りな方が多く、プライドが高いことも特徴に挙げられます
家族に大切に育てられた人が多く、プライドを傷つけられることに慣れていないことが要因のようです。

見栄っ張りなため、技能実習生として受け入れた際も、たとえ理解していなくても「はい、わかりました」と答えてしまうことがあるかもしれません。 また、人前で注意されるとプライドが傷つけられてしまうため、別室で個別対応するなどの配慮が必要です。

英語が話せる人が95%以上

フィリピンでは、生活する上で英語の能力が必須であり、国民の95%以上の方が英語を話すといわれています
学校の授業は英語で行われ、街の標識もほとんどが英語で書かれています。

技能実習生として来日する人も、英語が話せる人がほとんどです。
「英語が話せる人がいい」と希望される企業さまには、フィリピンがおすすめです。

送出大国フィリピン

フィリピンは国民の約10%が海外で働く「海外出稼ぎ大国」です。
ここではフィリピンの送出し事情についてご紹介いたします。

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海外への出稼ぎを国が後押し

世界有数の海外出稼ぎ大国であるフィリピンは、1970年代ごろから海外雇用政策を進めてきました。
外貨の獲得や失業問題解消等の目的から、政府が海外出稼ぎを奨励し、海外労働者を保護するための施策をとっています。

海外労働者の保護

フィリピンでは、海外で働く労働者保護のための法律を制定し、さまざまな労働者保護政策を行なってきました。

例えば、日本で技能実習生を雇用する際には、フィリピン政府の機関が受入れ企業の審査を行います
また、認可された機関でのみ技能実習生の募集が可能で、募集に使われる求人票もフィリピン政府機関がチェックします。
「フィリピン人を雇用するのに適切な求人票ではない」と判断された場合は、技能実習生の募集ができない可能性もあるのです。

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DOLE

フィリピン人を雇用する際に関係する3つの機関についてご紹介します。

DOLE(Development Of Labor Employment) は、フィリピンの労働雇用省です。
フィリピン政府の中で、労働と雇用の分野で重要な役割を担っています。

海外でフィリピン人労働者に関する問題が発生した場合、労働者保護を重視する立場から、企業に対して厳しい措置をとる傾向にあります。

POEA(DMW)

POEA(現DMW:Department of Migrant Workers)は、フィリピンの海外雇用庁のことで、フィリピン国内で海外労働者の管轄を行っています。 海外へ人材を派遣する際に雇用先の審査を行っており、POEAの認定を受けた機関だけが、フィリピン人労働者を受け入れることが許可されます。

POLO(MWO)

POLO(現MWO:Migrant Workers Office)は、駐日フィリピン共和国大使館海外労働事務所のことで、POEAが設置する出先機関です。
世界各国に拠点があり、日本には東京と大阪に2拠点構えています。

これら3つの機関が、海外でフィリピン人を雇用する際、大きく関わってきます。

フィリピン人技能実習生の特徴

海外出稼ぎ大国のフィリピンでは、就労先として日本も人気があります。
日本の文化に親しみがあることや、高い賃金に魅力を感じ、日本を選ぶ人が多いようです。
同様に、技能実習生としての就労先にも日本は人気があります

ここでは、技能実習におけるフィリピン人の特徴について紹介していきます。

フィリピン人技能実習生の特徴 失踪率が低い

フィリピン人技能実習生の最大の特徴は「失踪率が低い」ということでしょう

フィリピン人は技能実習生全体の約9%を占めており、国別では第3位です。
しかし失踪者の割合は0.5%で国別で第9位と、かなり低い数字となっています。

失踪グラフ

これは、来日前の費用負担が少ないことが関係しているといわれています。

他の国では、技能実習生の募集と日本語教育を行う送出し機関に対して、技能実習生本人が借金をしてその費用を支払うことが一般的です。
しかしフィリピンでは、送出し機関への費用を技能実習生が支払うことは禁じられており、その費用は日本の受入れ企業が負担することになっています。

送出し機関又は仲介者へ支払った費用総額の平均値
ベトナム
¥688,143-
中国
¥591,777-
カンボジア
¥573,607-
ミャンマー
¥287,405-
インドネシア
¥235,343-
フィリピン
¥94,821-

他国の技能実習生に比べて借金が少なく、加えてPOLOなどの機関が労働者保護を行なっていることが、フィリピン人技能実習生の失踪率の低さに繋がっていると考えられます。

→失踪率の低いフィリピン人技能実習生について詳しく見る(無料ダウンロード資料)

フィリピン人技能実習生の特徴 明るい性格で場を和ませる

フィリピン人は明るくおおらかな人が多く、技能実習生として来日する人も例外ではありません。
職場でも笑顔をふりまく実習生が多く、その明るい性格で場を和ませてくれるでしょう。

フィリピン人技能実習生の特徴 英語でコミュニケーションがとれる

フィリピンでは国民の95%以上の人が英語を話すといわれています。
日本語だけのコミュニケーションが難しい場合でも、簡単な英語を話したり、英単語を交えて話すことで、意思疎通をはかることができます

フィリピン人技能実習生を受け入れる際のポイント

最後に、フィリピン人技能実習生を受け入れる際のポイントを見ていきましょう。

人前で叱らない

フィリピン人はしかられることに慣れておらず、特に人前でしかられると人格を否定されたような気分になり、実習へのモチベーションに影響する可能性があります
実習を行う上でしからなければならないことがあるかもしれませんが、その際は個別に呼び出して注意するようにしましょう。
また、全体に周知しなければならないことがある場合は、決して誰かを名指しで注意することなく、優しい口調で伝えましょう。

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時間、お金の管理に気を付ける

フィリピン人は時間やお金にルーズな人が多く、規則正しいことが当たり前の日本では、お互い最初は戸惑うかもしれません。

フィリピン人技能実習生が遅刻や金銭トラブルばかり起こしているということはありませんが、来日直後は特に注意が必要です。
監理団体の職員とともに、日本のルールやマナーにしたがって行動するように指導して、良い関係を築きましょう

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フィリピン人技能実習生受入れの流れ

フィリピン人技能実習生の受入れは、他の国と同じように配属まで最短で7カ月を要します。

受入れの流れ

他の国と異なる点として、フィリピン政府機関の審査が入ることが挙げられますが、法律や技能実習制度を遵守している企業さまであれば、この審査も問題なく通るでしょう。
また、審査により配属までのスケジュールが大幅に遅れることも滅多にありませんので、ご安心ください。

日本側で申請を行う約4~5ヶ月間、技能実習生たちはフィリピンで日本語教育を受けます。
来日時には日本語で簡単な日常会話ができるような人が多く、さらに入国後講習で1ヶ月間の教育を受けるため、企業さまは安心して配属を迎えられるのではないでしょうか。

まとめ

フィリピンの基本情報からフィリピンの送出し事情、フィリピン人技能実習生を受け入れる際のポイントまで解説いたしました。

借金額が少なく失踪率が低いこと、明るい性格で場を和ませること、英語を話せることなどから、フィリピン人技能実習生を受け入れる企業さまが増加しています。

エヌ・ビー・シー協同組合は、約20年の実績の中で、フィリピン人技能実習生の支援も数多く行ってまいりました。
フィリピン人技能実習生の受入をご検討されているかたは、お気軽にお問い合わせください。

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