みなさまは、いま日本にどれくらい外国人の方がいるかご存知でしょうか。
今年6月の法務省発表では、282万9,416人(中長期在留者251万1,567人、特別永住者31万7,849人)となっており、この数字は前年比3.6%で過去最高となります。
在留資格の中では技能実習や技術・人文知識・国際業務が前年比10%以上の増加をみせています。
少子高齢化に直面している日本経済の一翼を外国人の方が担っているあらわれでしょう。
さて、そんな日本在住の外国人の方の一番の悩みはなんだと思いますか?
答えは「日本語」です。
01 やはり高いか!?日本語の壁
01-01 悩みの第一位は「日本語がむずかしい」
昨年おこなわれた横浜市の調査によると、外国人の方のもつ悩みの第一位が「日本語がむずかしい」で29.8%、続いて第二位の「病気になった時に病院で日本語が通じない」が19.3%で、一位二位あわせて49.1%が「日本語で困っている」ということでした。
その「日本語で困っている」と答えた人に日本語習得意欲の有無をたずねると、「日本語を学びたい」と答えた人が実に91.1%だったということで、日本語で悩んでいる人のほとんどが「日本語を話せるようになりたい」と思っているということが明らかになりました。
また、ある機関の調査によりますと、70%近い外国人の方が「日本語で苦労している」と答えたそうで、日本で生活する上で、また働く上でも日本語能力を求められるケース多いようです。
01-02 しかし悩みは双方向
外国人の方が日本語で苦労する一方、日本企業も苦労をしているようです。
コミュニケーションがしっかりとれずに業務に支障がでたことがあり、その後の外国人の方の雇用に消極的になっている企業の話も聞きます。
02 実は「壁は日本語」ではない?
02-01 外国人に積極的な企業も
外国人の雇用に消極的な企業に対して、積極的に採用している企業もあります。
そんな企業で働いている外国人の方に話を聞くと、
A、企業(スタッフ)が親切に教えてくれる
B、日本語以外でコミュニケーションを取れる環境を整えてくれる(母国語対応スタッフがいる)
C、日本人も外国人も平等に接してくれる
この3点が、企業の姿勢として高く評価しているポイントだそうです。
02-02 積極的な実習実施者
エヌ・ビー・シー協同組合の組合員である実習実施者のなかに、毎日終業後に1時間ほど時間をとり、従業員の方が日替わりで技能実習生に日本語を教えているところがあります。
なぜ教える従業員が日替わりなのかというと、「できるだけ多くの日本人従業員に外国人とコミュニケーションをとってほしい」という日本人に対する気持ちと、「すべての従業員はあなたの仲間である」ことをしっかり伝えたいという外国人技能実習生に対する気持ちから、ということでした。
この実習実施者のもとで実習をおこなっている技能実習生は、2~3ヶ月もすると日本人の従業員と、通訳もなく日常会話ができるレベルにまで上達したそうです。
03 一般監理事業として
アンケートの結果では、「日本語はむずかしい」「日本語で苦労している」という答えが半数でしたが、実のところは双方の姿勢が問題だったのかもしれません。
国籍と言葉が違うだけで同じ従業員である、ただ、言葉が違うことでの不便さもお互い理解し合い、その不便さを解消するためにお互いがしっかり努力をする、そういう姿勢があれば、言葉の壁もすんなりと乗り越えられそうです。
03-01 エヌ・ビー・シー協同組合は7ヶ国母国語対応
外国人が働きやすいポイントとして「母国語対応スタッフの存在」をあげていましたが、通常の監理団体では、どの国籍の技能実習生でも対応できるということはまずありません。
実習実施者の積極的な姿勢も、母国語スタッフがいないことで実習生に伝わりづらいことがあるかもしれません。
エヌ・ビー・シー協同組合には7ヶ国の母国語対応スタッフが常勤しています。
実習実施者の、外国人技能実習生に対する積極的な姿勢のサポートが可能です。
これからも一般監理事業として、技能実習生の働きやすい職場づくりのお手伝いをしてまいりますので、なにかありましたらお気軽にお問い合わせください。