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技能実習日誌とは~目的と記入方法を解説

「技能実習日誌」をご存じでしょうか?

これから初めて技能実習生を受け入れる企業様の場合、全くご存じない、また、聞いたことはあってもどんな内容なのかは分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
※関連情報:技能実習制度とは?

「技能実習日誌」とはどういうものなのか、何を目的に作成するのか、どのように記入するのか解説していきます。

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この資料でわかること
技能実習生の国籍の選び方
技能実習生配属までの流れ
配属から2年目、3年目への移行方法
技能実習3号と特定技能の違い
目次

技能実習日誌とは

技能実習日誌とは、「日々の実習が技能実習計画に沿って行われているかどうか」確認するための大切な書類です。

技能実習日誌の作成、保管については「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則(技能実習法)」に定められています。

第二十条 法第十七条の届出は、別記様式第七号によるものとする。
2 法第十七条の主務省令で定める事項は、次のとおりとする。
一 届出者の氏名又は名称及び住所
二 技能実習計画の認定番号及び認定年月日
3 出入国在留管理庁長官及び厚生労働大臣(法第十八条第一項の規定により機構に法第十七条の届出の受理に係る事務を行わせる場合にあっては機構)は、同条の届出を受理したときは、別記様式第八号により、その旨を届出者に通知するものとする。

第二十二条 法第二十条の主務省令で定める帳簿書類は、次のとおりとする。
一 技能実習生の管理簿
二 認定計画の履行状況に係る管理簿
三 技能実習生に従事させた業務及び技能実習生に対する指導の内容を記録した日誌
四 企業単独型実習実施者にあっては、入国前講習及び入国後講習の実施状況を記録した書類
五 前各号に掲げるもののほか、法務大臣及び厚生労働大臣が告示で定める特定の職種及び作業に係るものにあっては、当該特定の職種及び作業に係る事業所管大臣が、法務大臣及び厚生労働大臣と協議の上、当該職種及び作業に特有の事情に鑑みて告示で定める書類
2 法第二十条の規定により前項の帳簿書類を技能実習を行わせる事業所に備えて置かなければならない期間は、技能実習生が技能実習を終了した日から一年間とする。

【外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則】

技能実習日誌の目的と記入方法について、順に見ていきましょう。

技能実習日誌の目的

技能実習日誌作成の目的は、大きく分けると以下の2つです。

  • ①技能実習計画に沿って技能実習が行われているかどうかの確認書類
  • ②技能実習生の日々の指導を円滑に効率よく行うための手段

技能実習日誌の目的① 実習内容の確認

技能実習制度とは、技能実習生が日々の実習を通じて技術を修得し、母国の発展に寄与する人材に育つことを目的とした国際貢献の制度です。そのため、技能実習生を受け入れる前に必ず技能実習計画を提出し、認可される必要があります。 しかし受入れ前に認可されても、技能実習生の配属後、実習が本当に計画通り行われているのかどうかは分かりません。

技能実習日誌は、技能実習計画通りに実習が行われているのかどうか確認するために作成します。 技能実習機構が監査を行う際にも、実際に行われている実習内容と技能実習計画との齟齬がないか、技能実習日誌で確認します。
※関連情報:技能実習制度とは?

技能実習日誌の目的② 技能実習生の指導効率化

技能実習生の技術習得のためには、日々の実習内容を技能実習指導員が把握しておく必要があります。
受入れ企業様や配属の現場によっては、実習指導員が複数人選任されているケースがありますが、実習指導員が入れ替わるタイミングで引き継ぎが上手くいかないと、継続した実習を行うことが難しくなります。

しかし技能実習日誌を活用することで作業内容が共有できますので、それまでの実習内容が把握でき、効率的に実習することが可能となります。
※関連情報:技能実習指導員とは?役割と選任のポイントを解説

技能実習日誌の記入方法

それでは、技能実習日誌の記入方法を見ていきましょう。

技能実習日誌の記入方法① 大事な4項目を忘れず記載

技能実習日誌に記入する内容は次の4項目です。

  • 1、実習を行った日付
  • 2、技能実習生が従事した実習の内容
  • 3、技能実習生に対する指導の内容
  • 4、担当した指導員の名前

1、技能実習生が従事した実習の内容」では、必須業務と関連・周辺業務を記入します。
2、技能実習生に対する指導の内容」では、実習指導員がどの内容の指導を行ったのかを記入します。

これらを記入することにより、必須作業等が適切に指導されているかどうかを確認することができます。

技能実習日誌の記入方法② 必要項目が揃っていれば書式は自由

技能実習日誌は、作業場所と時間が同じであれば1枚にまとめて記載できますが、それぞれが別の場合は別のシートに分けて記載する必要があります。

技能実習日誌は、技能実習機構でPDFとWordの型式でフォーマットが用意されています。

【外国人技能実習機構 帳簿関係】
・PDF型式
・Word型式

技能実習機構で書類が用意されていますが、この書類を使わなければならないということはありません。必要項目が揃っていれば、記載しやすい形式で作成しても問題ありません。

エヌ・ビー・シー協同組合では、受入れ企業様に合わせたオリジナルのマークシート式の書類を用意しており、ご好評いただいております。

技能実習日誌に関する注意点

技能実習日誌に関して注意点が3つあります。

注意点① 技能実習指導員が毎日記載

技能実習日誌は技能実習指導員の方が毎日記載しなければなりません。

その日にどのような指導をし、どのような実習が行われたかを把握している担当者が記入する必要がありますのでご注意ください。
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注意点② 最低でも4年間保管

技能実習日誌の保管期間は、実習終了後1年間となっています。つまり技能実習生が配属されてから、最低でも4年間保管しなければなりません

技能実習日誌は3年間の実習記録です。トラブル防止にもつながりますし、技能実習機構の監査の際には必要になりますので、大切に保管しておきましょう。

注意点③ 関連業務を行った場合も記載

技能実習の現場では、必須業務の他に関連業務として定義されているものであれば作業することが可能です。しかしその際には技能実習日誌に「関連業務」として記載する必要があります。

必須作業は年間50%以上の割合とされています。技能実習日誌の内容を確認することで、業務のバランスを把握することができ、トラブルの防止にもつながります。

必須業務と関連業務に関しては各作業に関する資料に詳しく記載されていますのでご確認ください。
※関連情報:技能実習生の受入れ可能職種

まとめ

技能実習日誌を作成する目的と内容ついて解説してきました。改めて、技能実習日誌の目的は以下の2つです。

  • ・技能実習計画に沿って技能実習がおこなわれているかどうかの確認書類
  • ・技能実習生の日々の指導を円滑におこなうための手段

そして、技能実習日誌を活用することには以下の意義があります。

  • ・技能実習計画と齟齬が出ないよう日々確認できること
  • ・技能実習生の日々の実習内容を把握でき、効率よく技能を修得できること

毎日しっかり記入し、技能実習日誌を上手に活用していきましょう。

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