「レジデンストラック」という言葉をご存知でしょうか。
外務省によりますと、「新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、海外から入国後14日間、自宅などで待機しなければならないスキーム」とされています。
潜伏期間が2週間といわれていますので、その期間中は決まった場所で待機しなければならないということです。
その「レジデンストラック」の期間中に、外国人技能実習生の入国後講習のオンライン受講が可能になりました。
01 入国後講習もオンラインで
外国人技能実習生は、日本に入国後、160時間以上の入国後講習を受講することが義務付けられています。
従来であれば入国してすぐに研修センターに入寮し、160時間、約30日間の入国後講習を受け、その後各企業へ配属となるところですが、新型コロナウイルスの影響で入国してまず14日間の待機が必要となりました。
感染拡大防止のためにはやむを得ない措置ですが、配属までの時間が1.5倍となると配属先企業でも実習の計画に支障が出かねませんし、技能実習生も入国後ひとりで14日間待機となると当然不安になります。
01-01 入国後講習がオンラインで可能
先日、外国人技能実習機構より、14日間の自宅待機期間中に、すっかりおなじみになったZOOMなどのアプリを利用しての、オンラインでの入国後講習の受講を認めるとの発表がありました。
14日間(88時間)の講義をオンラインで受講し、残りの講習は研修センターに入寮してから受講できるようになったので、配属への影響も少なくなります。
01-02 オンライン講習カリキュラム
14日間(88時間)のオンライン講習の内容はこのようになります。
- 【2週間オンライン講習】
- ・日本語講習:66時間
- ・日本での生活一般に関する知識:22時間
- (残り時間は、当施設か教育機関での受講が必須)
14日間だけではなく、入国後講習の160時間すべてをオンラインで受講することも可能です。
- 【1ヶ月間オンライン講習】
- ・日本語講習:132時間
- ・日本での生活一般に関する知識:22時間
- ・円滑な技能等の修得に資する知識:10時間
- ・公的支援講習(消防・警察):4時間
- ・技能実習生の法的保護に必要な情報:8時間
01-03 オンライン受講ができる専属研修センター
エヌ・ビー・シー協同組合の専属研修センターでも、オンライン講習がはじまりました。
講師の先生方も、はじめはカメラに向かっての講義に若干の戸惑いがありましたが、徐々に慣れてきたようです。
講師は「日本語教師養成講座420時間コース修了者」や「日本語教育能力検定試験合格者」が揃っており、その講習内容には定評があります。
設立以来延べ5,000名以上の技能実習生たちを送り出してこれたのは、ただ日本語を教えるだけではなく、3年間の実習生活、日本での生活が実りあるものになるようにと、信念を持って教育してきたからだとの自負があります。
今後は、日本語能力がそれほど高くない実習生の場合はエヌ・ビー・シー協同組合の母国語職員がオンライン講習での通訳に参加するなど、オンライン講習の充実を図っていく予定です。
01-04 オンライン講習は誰でも利用可
エヌ・ビー・シー協同組合の専属研修センターでおこなっているオンライン講習は、他の監理団体の方も、エヌ・ビー・シー協同組合の組合員ではない企業さまも歓迎いたします 。
オンライン講習ですので、日本全国対応可能です。
受講方法などは、お問い合わせいただければご案内いたします。
01-05 理念は共存共栄
エヌ・ビー・シー協同組合の理念は共存共栄です。
この世界的な災禍を、みなさまと心をひとつにし、互助の精神を忘れず、協力して乗り切っていきましょう。