技能実習生の受入れならエヌ・ビー・シー協同組合

株式会社ホンデン製作所【製造業/栃木県真岡市】

栃木県真岡市で製造業を営む株式会社ホンデン製作所様。現在、1号から3号までのベトナム人技能実習生14人が活躍しています。ホンデン製作所様は2年前にもインタビューを受けてくださいました。
⇒前回のインタビューはこちら

今回は、この2年間での技能実習を取り巻く情勢の変化について、工場の責任者の方々にお話を伺いました。

【外国人技能実習生受入事例集 ー機械・金属関係ー】

エヌ・ビー・シー協同組合を通じて技能実習生を受け入れている企業様にインタビューをおこないました。
機械・金属関係の企業様の事例を一冊にまとめましたので、技能実習生の受入れの御参考に、ぜひ御一読ください。

目次

前回のインタビューからの世の中の変化

インタビューにお答えいただいた工場長

前回お話をうかがったのが2年前になりますが、コロナ禍が明けるなど様々なことがありました

工場長:当社はエヌ・ビー・シーさんもご存じの通り、技能実習生の受入れ当初から「現地の文化に触れることが技能実習生を理解することに繋がる」という社長の考えのもと、必ず現地で面接をおこなっていました。2年前の当時は渡航の制限もあってリモートで面接しなければなりませんでしたが、コロナ禍が明けて現地に渡れるようになったのは嬉しいですね。

2年前に比べて円安も進みました

実習指導員:知り合いの企業からも「技能実習生が集まりにくい」という話を聞くことが増えました。また現在日本にいる技能実習生でも、仕送りをしている子たちは本当に大変だと思いますね。給料を増やしてあげたいと思っても、そんなに簡単にはいきませんから。ただ当社の場合は、検定試験前等には技能修得のために残業してもらったりしていますので、そこまで大きな問題にはなっていないかなと思います。

工場長:ホンデン製作所で技能を修得することが技能実習生を受け入れている目的ですので、集中的に勉強してもらうための時間があってもいいと思います。当社は栃木県の首席検定委員を務めていますので、そのことも技能実習生の教育に力を入れる要因になっています。

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育成就労制度について

実習指導員の方にも同席いただきました

育成就労の制定も2年前に無かった大きな変化です

工場長:確かに2年前にはそんな話はしませんでしたね(笑)。 当社は技能実習制度を長く活用してきて、運用も上手くいっていると思っています。技能実習制度から育成就労に制度が変わっても、今後も活用していく方針に変わりはありません。もちろん制度が変わればこれまで通りとはいかない部分も出てくるでしょうし、対応も変えていく必要があるでしょうが、そこはエヌ・ビー・シーさんの指導や協力を受けながら、制度に沿った仕組み作りをしていこうと考えています。

実習指導員:当社にとって技能実習生は必要な存在ですし、活用のマニュアルもしっかりできあがっていますので、育成就労になっても上手くやっていけるんじゃないかと思っています。

現在受け入れていない企業様は新しい制度になるまで待った方がいいでしょうか

工場長:特に待つ必要は無いんじゃないでしょうか。新しい制度になると運用方法も技能実習とは変わるでしょうし、ノウハウが蓄積されるまでに時間がかかるかも知れません。トライアンドエラーを繰り返して、その企業なりの運用方法を見つけるという方法も良いですが、すでに運用方法が確立されている技能実習制度で受入れを開始して、監理団体のサポートを受けつつ社内に受入れ体制を構築し、それから新しい制度に移行する方がスムーズにいくのではないでしょうか。

実習指導員:新しい制度に変わるといっても、今の技能実習制度が決して悪いものだとは思いません。しっかりした監理団体と付き合い正しい運用をしていれば、ニュースで見るような悪いことにはならないと思いますよ。

初めての受入れでは監理団体選びに苦労するという声もあります

工場長:当社では、知り合いの企業がエヌ・ビー・シーさんから受け入れていて、悪い評判を聞かなかったので決めました。ちょっと消極的な意見で申し訳ないですが(笑)。常に丁寧に対応してくれているので助かっています。

ありがとうございます(笑)エヌ・ビー・シー協同組合について改めてご意見ご要望がありましたら是非お願いします

工場長:まめにコミュニケーションをとっているので改めての意見や要望は特には無いですけれど(笑)、頻繁に情報発信されているのはとても良いことだと思います。定期的に届くメルマガにもきちんと目を通していますのでご安心ください(笑)。エヌ・ビー・シーさんとは末永くお付き合いしていく予定ですので、さらに信頼関係を築いていければ良いと思っています。

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ホンデン製作所での技能実習生の教育

技能実習生の教育で心がけていることは何でしょうか

工場長:分からない場合は「分からない」と言いなさいと、口酸っぱく伝えています。「分からない」と言ってくれれば、分かるように説明の仕方を考えますし、違う説明をして技能実習生が理解できれば、技能実習生が仕事を覚えるだけではなく教える側も成長できますからね。

実習指導員:教える大変さはありましたが、コミュニケーションをしっかり取り続けた結果、今では技能実習生同士が実習中に声を掛け合うようになりました。仕事が大変そうだったり指示を良く理解できていなかったりした時に、技能実習生同士が自主的に声を掛け合っているんですよね。状況を判断して行動しているのだなと感心しましたし、成長も感じました。

工場長:その他には、自分で自分の成長を実感できるように「目指すべき次のステップ」を用意するようにしています。技能実習生に限らず日本人社員も同じなのですが、自分の成長を自覚できなくなった時や頑張った先の将来の姿が見えなくなった時に、成長が止まってしまったり、やる気を失ってしまうことが多いと感じているからです。

自分がどこまでできるようになったか分からない、何を目指せばいいのか分からないといった状況に陥らないように、例えば業務マニュアルを作成して、自分が修得したスキルを確認できるようにしたり、次の目標を明確にできるようにしたりして、目指すべき先を常に用意してあげるようにしています。

自分の成長を確認する作業は大切ですね

工場長:はるばる日本にまでやってきて、当社を選んで働いてくれているのですから、「プラスチック成形の技能実習をやっています」ではなく「ホンデン製作所で働いています」とプライドをもって言ってもらいたいですからね。

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技能実習に対する今後の取組

現地面接には工場長が行かれていますが今回はいつもと少し違ったそうですね

工場長:面接はいつもわたしが現地に行っていましたが、今回は実習指導員の彼も現地面接に連れて行きました。実際に現地の様子を目で見て肌で感じることはとても意味があることですし、良い経験になるだろうと、半ば強引に連れて行きました(笑)。

実習指導員:新婚旅行のハワイしか海外を知らなかったので、本当にいい経験になりました(笑)。ベトナムには「田園の広がるのどかな田舎」といったイメージしかなかったのですが、首都のハノイともなると普通に都会で本当に驚きました。ベトナムの実情を知ることで、ホンデンに来る技能実習生に対してもさらに理解が深まった気がします。現地に行ったことは本当にいい経験になりました。

工場長:「ベトナムは発展途上国」と色眼鏡をかけて見ている日本人も多くいるでしょうが、その先入観のまま実情を知ろうともしなければ、間違った印象を持ち続けてしまうかもしれません。もし受け入れ先の企業がそんな状態だと、せっかくやってきた技能実習生もあまりいい気はしないでしょうし、そのままお互いが誤解したまま終わってしまうと、それはすごく残念なことですからね。

当社では現地の様子を社内で共有できていると思いますが、今回彼が、実際に現地に行って向こうの様子を肌で感じられたことは、今後の指導にも活きると思います。

現地面接をここまで意味のあるものと捉えていらっしゃるとは知りませんでした

実習指導員:現地面接では、技能実習生のご家族と面談できたのも、とても有意義でよかったです。合格者の親御さんと顔を合わせて「当社で責任をもって面倒見ます」と話すとすごく安心してくれましたし、改めて、技能実習生の人生に関わっているのだなと責任の重さも痛感しました。家族面談はとても意味のある試みですので、エヌ・ビー・シーさんの取り組みはとても良いことだと思いますし、今後も続けていただければと思います。

工場長:「日本に来るのだから日本に合わせなさい」ではなく、受け入れるわたしたちが技能実習生を知ろうとすることが、上も下もない「人と人」としてお付き合いする上で大切なことだと考えています。ですので、技能実習生が生まれ育った環境や文化を知るためにも、これからも現地面接は欠かさず続けていくと思います。

技能実習生への理解についてここまでお考えの企業様は少ないと思います

工場長:技能実習生が日本語を覚えて日本の生活様式に慣れていってくれるのはもちろんいいことですが、日本人の方からも、もっと技能実習生に歩み寄ってもいいんじゃないかと思います。

技能実習生とコミュニケーションがうまくとれないと苦労されている企業さんの話も聞きますが、受入れを続けているわたしたちこそが「シンチャオ(こんにちは)」以外の言葉も覚えていくべきで、技能実習を成功させるにはそんな双方の努力が必要なんじゃないかなと思います。

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