技能実習生の受入れならエヌ・ビー・シー協同組合

株式会社テラダイ【製造業/埼玉県入間市】

埼玉県入間市で製造業を営む株式会社テラダイ様。18年ほど前から技能実習生を受け入れており、現在、中国人技能実習生とベトナム人技能実習生、合わせて17人が活躍しています。
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「自分で考えて、決めて、行動する」という方針のもと、技術の修得だけでなく、個人の成長につながる教育に社を挙げて取り組んでいらっしゃいます。今回は社長をはじめとする各部門の責任者の方々に、技能実習生への教育を中心にお話を伺いました。

【外国人技能実習生受入事例集 ー機械・金属関係ー】

エヌ・ビー・シー協同組合を通じて技能実習生を受け入れている企業様にインタビューをおこないました。
機械・金属関係の企業様の事例を一冊にまとめましたので、技能実習生の受入れの御参考に、ぜひ御一読ください。

目次

技能実習生受入れの経緯

技能実習生を受け入れた経緯を教えてください

社長:技能実習生の受入れを始めたのは2006年頃です。外国人材雇用が盛り上がっていた時期で、ちょうどそのタイミングでエヌ・ビー・シーさんからお話があったのがきっかけです。いろいろな監理団体からお話をいただきましたが、どの監理団体から受け入れればよいか、何を基準に決めればよいか、正直分からない状態でした。

エヌ・ビー・シーさんに決めたのは、同業他社での受入れの様子を見学させてくれたことが大きな理由です。実際に技能実習生を受け入れている企業さんでの運用状況を見て、そこでエヌ・ビー・シーさんのサポート内容も確認できたことで、当社でもうまく運用できそうだと感じました。技能実習生の入国後講習センターを見学できたことも、決定の大きな要因でした。

エヌ・ビー・シーさんに決めた後、現地で面接を行いましたが、面接後に合格者の家庭訪問を行ったのもとても良い配慮だったと思います。責任をもってお子さんをお預かりしますと伝えると、泣いて喜ぶご両親もいらっしゃって、そんな姿にこちらも感動しました。こうしたエヌ・ビー・シーさんの対応も、技能実習生を受け入れる上で非常に良かったと思います。

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技能実習生を受け入れて

社長にお話をうかがいました

実際に技能実習生を受け入れていかがでしたか

社長:技能実習生はとても真面目で、日本人従業員に良い影響を与えてくれました。違う文化の人と一緒に働くことも、日本人従業員には良い刺激になったと思います。

技能実習を満了した中国の技能実習生の子で、帰国後に当社の中国現地法人で働いてくれている子がいます。当社では社員に「夢や目的をもって働いてほしい」と常日頃から伝えていますが、帰国後に多くの選択肢がある中で、改めて中国のテラダイを選んで入社してくれるスタッフがいるということを、とても嬉しく思っています。今では上海の工場で管理者になっているスタッフもおり、とても良く働いてくれています。

技能実習生の受入れで大変に思われていることはありますか

管理責任者:大変というわけではありませんが、生活面では、近隣住民の理解を得ることが大切だと感じています。技能実習生に対する良くないニュースが流れると、どうしても同じように思われてしまいがちで、実際には何も問題が無くても、不安に思われるケースもあります。

住民のみなさんの心配される気持ちも分かりますので「もし何か問題があれば全て企業で責任をもちます」とお話しして理解を得ていますが、技能実習生の受入れは企業だけの話ではなく、周囲の理解と協力を得ることが大切だと感じています。

技能実習指導員:実習については、技能実習生の人数が増えてきたため、検定対策が大変ですね。試験が近くなると集中的に教えたりしますが、半年周期くらいでそうした状況が続くこともあって、その時はなかなか大変です。試験を受ける技能実習生本人が一番大変なのは分かっていますが(笑)。

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技能実習生の教育について

同席いただいた管理責任者

技能実習生の教育について何か独自の取り組みをされていますか

社長:技能実習生に対して、何か特別な教育を施すといったことはありません。ただ、全従業員に対して「考える」ことを促しています。仕事をする上で「言われたことをただやる」のでなく、「その仕事はどういう意味があるのか、何のためにするのか」と考えることで取り組む姿勢が変わり、成長も違ってくるからです。

その「考える」ことを促す目的で、全従業員で取り組んでいることが3つあります。ひとつは、年の初めに漢字1文字を選んで、その意味を考える「漢字の1文字スローガン」。もうひとつは、自分を取り巻く環境について考える「BCPの取り組み」。そしてもうひとつは、環境を守るための具体的な対処法を考える「SDGsの取り組み」です。これらの3つに、技能実習生も日本人社員も一緒になって取り組んでいます。

技能実習生にここまで「考えること」を求める企業様は少ないかもしれません

社長:せっかく日本に来て3年間実習をするわけですから、技能実習生にも、しっかり考えて目標をもってもらいたいと思っています。そしてそれを達成するための手段も自分で考えて取り組んでもらいたいと思います。そのために定期的に面談を行ったり、不定期にワークショップを開いたりして、考える機会を持てるようにしています。

ワークショップまで開催される企業様は初めて聞きました(笑)

社長:本当ですか(笑)。ワークショップでは、アンガーマネジメントのカードを使った取り組みも行っています。例えば「ドライブ中に、空いていると思って選んだルートで事故が起きて、大渋滞に巻き込まれてしまった」といったカードが出たとします。それを見て怒りを感じる人もいれば、大して怒らない人もいます。どちらが良い悪いではなく、人によって受け取り方は様々であり、価値観も様々であるということ、考え方も様々であるということをお互いに理解して受け入れることに役立っていると思います。

技能実習生の面接でも受入れ後の教育を見据えた採用基準などはありますか

管理責任者:面接では、配属されるチームとの相性と、技能実習生同士の関係性を見て採用しています。最低でも3年間は一緒に頑張る仲間になるわけなので、本人の能力以上に、周囲とうまくやっていけるかどうかを重視して選ぶようにしています。今在籍している技能実習生達にとって良い後輩となるような子を採用することで、技能実習生全体のバランスが良くなるでしょうし、同僚として良い関係を築ける子を採用することで、技能実習生の横のつながりもしっかりしたものになると思います。

面接時に能力ではなく人間性を重要視するのも、配属後の教育システムが構築できているからこそ、というところが大きいでしょうね。

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エヌ・ビー・シー協同組合への要望

実習指導員の方にもお話をうかがいました

エヌ・ビー・シー協同組合へのご要望があればお聞かせください

社長:配属前から「何のために技能実習に取り組むのか」「何を目標にして取り組むのか」といったことを技能実習生に投げかけておいてもらえるといいな、と思っています。配属後には当然そういったことを考える機会を設けていくのですが、早い段階から技能実習生に考えるきっかけを与えてあげられれば、もっと早く行動も変わっていくと思うんですね。

実習指導員:現場としては、やはり日本語力でしょうか。今いる技能実習生でも、日本語が上手な子の方が明らかに仕事の覚えも早いので、なるべく早い段階で日本語が話せると助かります。ただ、次回の技能実習生は送り出し機関で日本語をかなり教育されているようなので、配属される日が楽しみです。

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これから技能実習生を受け入れる企業に向けて

埼玉ポーズを披露していただきました

これから技能実習生の受入れをお考えの企業様に対してアドバイスをお願いします

社長:まずはやってみることですね。もちろん課題は出てきますし、解決しても新しい課題が出てきますが、興味があるのであれば、何はともあれ受け入れてみる、合わなければ辞めればいい、それだけの話です(笑)。やってみようと思ったら、とにかくやってみることですね。

実習指導員:現場の話で言いますと、受入れ前に安全衛生教育と初期教育の指導内容を翻訳したものを準備しておくと良いと思います。最初にそれがないと研修の進め方が分からないので、指導書を作成しておくと取りかかりやすいのでお勧めです。

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