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共立管財株式会社【ビルクリーニング/神奈川県横浜市】

神奈川県横浜市を拠点に、全国でビルクリーニング事業を行う共立管財株式会社様。現在は20名以上の特定技能人材が各地の清掃現場で活躍しています。

「特定技能人材とのコミュニケーションでは親の目線を大切にしている」と、ご担当者様はおっしゃいます。今回は特定技能人材を受け入れた経緯や、実際に受け入れてみた印象、そして長く働き続けてもらうコツについて、詳しくお話をうかがいました。

目次

特定技能人材の受入れの経緯

特定技能人材の受入れの経緯

特定技能人材を受け入れた経緯を教えてください

ご担当者様:実は、2019年に特定技能が新設された頃から新しい制度に対して興味を持っていました。転職ができるということでしたが、働く意思をもった人材を5年間受け入れることができる制度ということで、わが社でも新制度の設立を前向きに捉えていました。

制度が始まってすぐに受入れを検討、ということはありませんでしたが、実際に特定技能の外国人を受け入れることになったのは、就労を希望する外国人材がいると連絡をもらったのがきっかけでした。大阪で技能実習を終えた5人のミャンマー人が東京でビルクリーニングの仕事を探している、というお話で、日本語も非常に上手ということでしたので、では面談してみましょうか、といった流れでした。

外国人の受入れに不安はありませんでしたか?

ご担当者様:外国人を受け入れることへの不安は特にありませんでした。特定技能という新しい制度ができたこともありましたし、これからは外国人材を活用していこうという世の中の流れも感じていましたので、わが社でも新しいことにチャレンジしていこうと、受入れをポジティブなことと考えていました。

面談した5人は、事前に聞いていた通り日本語がとても上手で、非常に印象がよかったので、ぜひうちで働いてもらおうということになりました。

特定技能人材を受け入れて

特定技能人材を受け入れて
インタビューにお答えいただいたご担当者様

特定技能人材を受け入れて良かったことを教えてください

ご担当者様:国によって性格や文化の違いはありますが、とにかくみんな真面目です。日本人だと慣れてくると作業が雑になったり見ていないところでさぼったりする人が出てきますけど、特定技能の子たちはそれがないですね。仕事のことで注意しても不貞腐れず「はい、分かりました」と素直に答えてくれるところにも好感をもっています。みんな一所懸命働いてくれるので社内での評判もすごく良くて、現場の責任者からは「もっと特定技能の子たちを採用してくれ」と言われるほどです。

あとはやっぱり、長く定着してくれていることはありがたいですね。業務形態上、入退社が激しくて、人を募集するたびにお金や労力がかかって大変でしたが、特定技能の子たちは長く働いてくれているので、本当に助かっています。

人材が定着しているのはすごいことです。「特定技能といえば転職」という印象がありますが、御社はそういったことはありませんか?

ご担当者様:確かに特定技能は転職可能な制度なんですが、実はわが社には今まで転職した子は一人もいません。今いる特定技能の子たちの中にも、家族のために国に帰ってあげたいと言っている子と、大学の時に勉強していたデザインの道に進みたいとキャリアアップの相談をしてきている子はいますが、日本の他の会社に転職したい、という子はいないですね。

転職者が一人もいないのは驚きです。外国人材に対して何か特別な工夫をされているのですか?

ご担当者様:特別な何かをしているということはありません。ただ社長からは「親元を離れて日本に来ている特定技能の子たちには、親の目線をもって接してあげなさい」と言われています。彼らの親であればどのような対応をするのかを考えて、彼らを自分の子どもだと思って接してほしい、と日々言われていますね。

例えば「会社を辞めたい」と相談してきた子に対して、もしそれがわが子なら「わかりました、さようなら」なんて言いませんよね。何があったのか理由を聞いて、問題があれば解決してがんばろうとか、いろいろ声をかけてあげるはずです。そういうこともあって、特定技能の子たちと業務以外の場で気軽にコミュニケーションをとるための催しとして、遊園地に連れて行ってあげたりバーベキューを開催したりしています。リラックスした雰囲気の中で色々な話を聞くことで、日頃のちょっとしたストレスであれば解消できるでしょうし、わたしたちも本人達の変化に気付きやすくなります。親の目線をもって接してあげることで、色々な問題も解決できていると思います。

正直、特定技能の子たちに対して過保護になりすぎている部分があるかもしれません。ですが、やりすぎるぐらいがちょうどいいと思っています。生まれ故郷を遠く離れて、身寄りのない日本にやってきているわけですからね。彼らに毎日安心して気持ちよく働いてもらうためにも、親の目線でコミュニケーションをとるように心がけています。

「親の目線で」というのは社長のお考えなのですね

ご担当者様:もともと、社長が従業員を大切にする人なんです。わが社のサービスは、人が核となっています。現場のがんばりのおかげで事業が成り立っているので、従業員のみなさんへのリスペクトをしっかりと持っています。特に、管理職になればなるほど従業員を大切にするよう指導を受けていますね。

社長が現場に差し入れを持っていくこともあるのですが、1600名ほどの社員がいる中で、社員の名前を覚えて声をかけているのは本当にすごいことだと思っています。

「親の目線で」というのは社長のお考えなのですね
インタビュアー:ウー リッティー

特定技能人材を受け入れて、大変だったことはありますか?

ご担当者様:仕事は一所懸命してくれるのでものすごく助かっているのですが、生活面では少し大変な部分もありました。

最近では、節約しすぎたことが原因でトラブルになったことがありましたね。水道代と電気代を節約するために洗濯を週に1回しかしていなかったらしいのですが、ため込んだ大量の洗濯物がカゴに収まりきらなくなって、こぼれ落ちた洗濯物が排水口に詰まり、水が流れなくなるというトラブルがありました。しかもその洗濯物が床下の排水管まで流れ込んでしまったので、取り出すには工事までしないといけなくなったんです。節約がとんだトラブルを生んでしまいました(笑)。

でもトラブルはそれだけに留まらなくて(笑)。工事が完了するまでの応急処置として、洗濯をする際は排水ホースをつなげて浴槽まで伸ばして排水していたのですが、何かの拍子にホースが途中で外れたらしく、部屋中が水浸しになってしまいました。2LDKの部屋なのですが、リビングの奥まで水浸しになっただけでなく、下の階まで水が漏れたので各所へのお詫びなどの対応があって…いや本当に大変でしたね…(笑)。

節約が大切なのはすごく理解できるんですけど、もう少し日本の住環境や生活環境に慣れてほしいかなと思っています。洗濯機は…せめて3日に1回は回してほしいですね…一週間はためすぎかなと(笑)。

その他には、同居している特定技能の子たちが、部屋の掃除をするしないで揉めたこともあります。掃除をするのはいつも自分で、彼は全然掃除をしない、だから彼とは暮らしたくないといわれたときは困りましたが、生活ルールとして清掃担当を決め、そのルールを守る約束をしたことで解決しました。

特定技能人材を受け入れた感想

メックから特定技能人材を受け入れた感想

特定技能として受け入れた人材の印象はいかがでしょうか。

ご担当者様:最初に入社してくれたミャンマーの子たちは今も一所懸命働いてくれていて、特定技能全体のリーダーをやってくれている子もいます。みんなの面倒をみたり、相談役になってくれていて助かっていますね。

ずっとここで働きたいと言ってくれていて、特定技能2号に移行したいので勉強費用を出してほしい、なんてことを言われるぐらいです(笑)。わが社としても、上を目指す子たちの支援はちゃんとしてあげたいですね。長く働いてくれていて、本当にみんなに感謝しています。

御社のご対応が、特定技能人材の長期雇用につながっていることを強く感じますが、人材を選ぶ際にも何か心がけているのでしょうか

ご担当者様:何より気を付けているのは、受け入れてからのギャップを極力減らす、ということです。仕事ではこんな大変なこともありますよ、大丈夫ですか、と、たとえマイナスイメージになるようなことであっても事前にちゃんと伝えて、後から「聞いていた条件と違う、話が違う」なんてことが無いようにしています。

この点に関しては日本人と外国人の違いになるのでしょうが、雰囲気やニュアンスから汲み取ってくれというのは難しいので、細かいところまでうやむやにせず、はっきりと伝えるようにしています。ギャップを減らすようにしていることも、長く働いてくれることにつながっているのかもしれません。

御社のご対応が、特定技能人材の長期雇用につながっていることを強く感じますが、人材を選ぶ際にも何か心がけているのでしょうか

最後に、これから特定技能人材を受け入れる企業様にアドバイスをいただけますか。

ご担当者様:今、特定技能人材の受入れを検討されているのであれば、とにかく受け入れてみることをお勧めします。会社に合うかどうかなんてことは、実際に受け入れてみないと何も分かりませんから(笑)。

それはともかく、従業員を大切にされている企業さんであれば、特定技能の子たちも気持ち良く働いてくれるんじゃないでしょうか。必要とされていることや大事にされていることがしっかり伝われば、彼らもそれに応えてくれると思います。この点については、外国人とか日本人とかは関係ないかもしれませんね。どうしても社風に合わない場合もあるかもしれませんが、その時は改めて考えればいいんじゃないでしょうか。結局は、受け入れてみないと何も分かりません(笑)。

外国人と日本人を平等に同等に扱う、という企業さんもいるでしょうが、わたしたちは特定技能の子たちには過保護で良いと思っています。若い外国人が身寄りのない日本にまではるばるやってきているのに、ゲタのひとつも履かせないのは、ちょっと違うんじゃないかなと思うんですね。もちろん仕事は真面目にやってもらいますし、現場での評価は当然日本人と同等にしています。ただ、日ごろから声をかけてあげたり、いろいろな話を聞いてあげたりして、業務以外でも積極的に関わっていくように心掛けています。

「過保護」という言葉を使いましたが、常に気にかけてあげるということが必要だと考えています。何度も言いますが、親の目線で見守ってあげればその気持ちに応えてくれるでしょうし、きっと長くがんばってくれると思います。

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