創業1917年、主力製品の油圧ショベル用旋回ベアリングにおいて日本国内シェア70%以上、世界シェアでも40%以上を誇る株式会社アンテックス様。技能実習制度の運用は2006年の中国人技能実習生の受入れから始まり、現在はベトナム人の技能実習生・特定技能が活躍しています。
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技能実習生の受入れを開始して以来17年に渡ってエヌ・ビー・シー協同組合と共に技能実習制度の運用に携わってこられた技能実習責任者様に、技能実習生受入れのきっかけ、受入れ成功のポイント、そしてエヌ・ビー・シー協同組合へのご要望等をうかがいました。
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技能実習生受入れのきっかけ
技能実習生を受け入れたきっかけを教えていただけますか
技能実習責任者様:当社は、主に建設機械メーカーに旋回ベアリングを納品しています。2000年代に入ると納品している各メーカーが中国に進出したこともあり、当社でもベアリングの生産が活発になりましたが、高萩工場では「仕事は増えるが、人材が足りない」という課題に直面しました。
高萩市は人口2万6千人の小さな街ですから、人材を確保し定着させることは簡単ではありません。そんな中、すでに技能実習生を受け入れていた取引先から「アンテックスさんも技能実習制度を活用してみませんか」というお話を受け、エヌ・ビー・シー協同組合さんを紹介してもらいました。
取引先メーカーの中国進出が技能実習生受入れのきっかけだったのですね
技能実習責任者様:技能実習制度導入の目的はもう一つありました。私たちも2004年に中国の上海に工場を設立したので、中国から技能実習生を受け入れて帰国後に上海工場で働く、という流れを構築できないかと考えました。
その目論見は成功し、帰国後に上海工場で働いた元技能実習生が、現在では技術部長として活躍しています。
技能実習生の受入れを決めた際、エヌ・ビー・シー協同組合を選んだ理由は何でしょうか
技能実習責任者様:2006年当時、この辺りでは技能実習生の受入れはあまり一般的ではありませんでした。そのため、まず制度について勉強することから始めましたが、その時にエヌ・ビー・シー協同組合さんが丁寧に説明してくれたり、受入れ後の注意点を教えてくれたりしたので、すごく信頼できる監理団体だな、という印象を持ちました。
取引先からの紹介もあり、そこでの実績も聞いていましたので、信頼のおけるエヌ・ビー・シー協同組合さんから実習生を受け入れることに決めました。他にあまり選択肢がなかったという理由もありますが(笑)。
まだ技能実習生は一般的ではなかったということですが、周りの反応はどうでしたか
技能実習責任者様:当時は外国人が歩いている姿を見たことがないような街でしたから、とにかく目立ちました。最初に受け入れた10人の技能実習生は毎朝自転車で一列になって出勤するんですよ。それがすごく珍しかったようで注目を集めていました。
何かトラブルが起こった時に対応してもらえるよう、警察にも挨拶に行きました。その後、なぜか警察から外国人に詳しい人と認識されて、外国人材に関する委員会の会長に任命されたこともあります(笑)。
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技能実習生の受入れを成功に導くポイント
技能実習生とのコミュニケーションで意識していることはありますか
技能実習責任者様:言葉の壁は確かにありますが、1年半ほど経てば会話できるようになりますし、今のところ大きな問題もなくやってこれています。 中国人技能実習生を受け入れている時は漢字が一部共通でしたから、困ったら筆談をしていました。今はベトナムから実習生を受け入れていますが、日本語がまだ上手でない間は会話集テキスト等の本を使って指差しでコミュニケーションを図っています。
日本語を習得させる上で大切なのは、日本語を話す環境を用意することです。そうすれば嫌でも覚えちゃうものですよ。当社は現場で日本語を使いますし、週末は日本人社員と遊びに行くこともあるので、技能実習生が日本語に触れる時間は多いと思います。
日本語検定を受ける技能実習生がたくさんいたので、報奨金制度を設けました。するとさらに多くの技能実習生が試験を受けるようになり、今ではN1合格者が1名、N2合格者は複数名出ました。報奨金制度が好循環を生み、技能実習生全体の日本語レベルが向上したので、導入してよかったと思います。
技能実習生の面接で重要視しているポイントはありますか
技能実習責任者様:ズバリ、人間性です。面接での受け答えだけでなく、他の人が面接を受けている時の態度や移動中のちょっとした動きなど、細かなところまで見ています。周りに気を配れる人であれば現場でも活躍できますし、慣れない日本での生活もうまくやっていけると思います。
そのため当社は必ず現地で面接をしています。
コロナ禍ではオンライン面接の提案も受けましたが、お断りしました。現地で面接して人間性をしっかり見ることが重要だと考えています。
面接の時に日本語能力を重視する企業さんもあるかもしれませんが、来日までの教育と配属後の環境でなんとかなると考えていますので、私はそこまで重要視していません。毎年のように現地面接を行っていますから、エヌ・ビー・シー協同組合さんとの恒例行事として楽しみにしています(笑)。
17年以上の受入れ経験を持つベテランとして、初めて受入れを行う企業様へのアドバイスがあればお願いいたします
技能実習責任者様:技能実習生を受け入れる前に、制度の内容を充分に勉強し、理解した上で受入れのステップに進んでほしいと思います。制度への理解が無いまま受け入れてしまうとトラブルの元ですし、技能実習生や監理団体さんにも迷惑をかけてしまいますからね。
そして、技能実習生からも選ばれる立場にある、ということを忘れてはいけません。待遇を良くしなければ技能実習生から選ばれなくなってしまいます。日本人の採用と同様、労働条件の改善や報酬を考えることが重要です。
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エヌ・ビー・シー協同組合について
17年間もエヌ・ビー・シー協同組合で継続いただいている理由はなんですか
技能実習責任者様:ここまで築き上げてきた信頼関係があるからです。担当してくれている外国籍のスタッフの方とも信頼関係が築けています。エヌ・ビー・シー協同組合さんでは外国籍でも特別扱いせず社内教育をしっかり行っている、ということの表れではないでしょうか。
特筆すべきは、当社とエヌ・ビー・シー協同組合さんだけでなく、技能実習生とエヌ・ビー・シー協同組合さんとの間にも強い信頼関係が築けていることです。何か問題があった際は親身になって対応していただいていますし、技能実習生にとっても心強い存在だと思います。そんなサポートがあるから、当社も安心して受け入れることができています。
エヌ・ビー・シー協同組合に対する課題や今後期待したいことはありますか
技能実習責任者様:時代が目まぐるしく変わる中で、制度の改正や各国の情勢の変化など、今後様々なことが起こると思います。エヌ・ビー・シー協同組合さんのホームページには、たまに私も知らない色々な情報が掲載されていますし、スタッフの方からもたくさん案内をいただくので、既に充分やってくれていますが、そういった新しい情報を常に共有していただけると嬉しいです。
今後もさらに様々な国籍から技能実習生を受け入れて、多くの企業とお付き合いをされていくと思いますが、制度に理解のあるしっかりとした企業に技能実習生が配属されるよう、目利きを保ってほしいなと思います。
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