日本のものづくりを支える「特殊鋼」のプロフェッショナルとして、商社機能と加工機能を併せ持つ野村鋼機株式会社様。2020年よりベトナム人技能実習生の受入れを開始しましたが、2023年からは国籍と監理団体を変更し、エヌ・ビー・シー協同組合でのミャンマー人技能実習生の受入れを始めました。
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技能実習生を受け入れた経緯や実際に受け入れて大変だったこと、エヌ・ビー・シー協同組合を選んだ理由などについて、技能実習責任者と総務部長にお話を伺いました。
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技能実習生受入れのきっかけ
技能実習生の受入れを決めたきっかけを教えていただけますでしょうか
技能実習責任者:
技能実習生を初めて受け入れたのは2020年です。新工場の建設を依頼した建設会社が技能実習制度を活用しており、その会社に詳しい話を聞いたのがきっかけでした。
受入れまでの流れや現場での技能実習生の活躍について話を聞くと、長期の人材育成と人材受入れを果たす技能実習制度は当社でも活用できると考えまして、技能実習生の受入れを決めました。
その建設会社がベトナムの送出し機関を案内してくれたので、一緒にベトナムまで行くことにしました。
紹介されたのは日本の監理団体ではなく、海外の送出し機関だったのですか?
技能実習責任者: はい。普通は監理団体と契約してから、送出し機関で技能実習生を募集しますよね。私達は人材の獲得を最優先で考えていたものですから、まず現地を視察したいと思い、いくつかの送出し機関を案内してもらいました。その中から一番良い送出し機関を選び、提携している日本の監理団体さんと契約をしました。
総務部長:
その中で、群馬県に対応する監理団体さんがひとつしか無かったので、選ぶ余地はありませんでした(笑)後になって、監理団体も吟味して選べばよかったと後悔しましたが、あの送出し機関を選んだ時点で選択の余地がなかったわけで(笑)
受入れ前は様々な不安がありましたが、同業他社や取引先で技能実習生を受け入れているところから話を聞き、最終的には「同じ人間だしなんとかなるだろう」とどっしり構えて、技能実習生を迎え入れることにしました。
技能実習責任者: 当時は特定技能制度がスタートした時期でもあり、特定技能の紹介もされましたが、3年間じっくりと育て上げることが重要だと考え、特定技能ではなく技能実習生の受入れを決めました。
監理団体や国籍の変更をしてみて
2023年に監理団体を変える形でエヌ・ビー・シー協同組合からの受入れを開始しましたが、どのような経緯があったのでしょうか
技能実習責任者: 以前の監理団体は、担当が頻繁に変わる上に対応があまり良くないと感じていました。監理団体の担当者がベトナム人だったこともありましたが、わたしたちと上手く意思疎通ができず、日本人職員のサポートも無かったので、この監理団体で大丈夫かなと感じることがありました。
技能実習責任者:次の技能実習生の受入れを考えたタイミングで、他の監理団体からも話を聞いてみようと思い、信頼できる関係者からエヌ・ビー・シーさんを紹介してもらいました。監理団体の良し悪しを自分たちで判断するのは難しいので、実際にお付き合いしている方からの紹介であれば間違いないだろうと考えました。
総務部長: 実際にエヌ・ビー・シーさんの担当者と話してみて、しっかりとした対応をされている印象を受けました。技能実習生の国籍もベトナムではなくミャンマーがいいと提案を受けたので、それまでのベトナムからミャンマーに変更して受け入れることに決めました。
技能実習生の国籍をベトナムからミャンマーに切り替えてみて、どうですか?
技能実習責任者: 配属して3ヶ月程度なので、まだ見えてない部分もあるでしょうが、ミャンマーの技能実習生は勉強熱心だという印象を受けています。仕事の覚えも早く、すでにある程度仕事を任せられるようになっています。
総務部長:
日本語の能力も、ベトナムの技能実習生とは大きく違いますね。入国した時から普通に日本語で話せているので、いい意味で驚いています。ベトナムの技能実習生は3年目にやっと日本語を使いこなせるようになったかな、といったくらいでしたので、今のところはミャンマーに切り替えてよかったと感じています。
ミャンマーの技能実習生は喋るのが好きみたいで、こちらから日本語で話しかけると、みんな一斉に喋りだすんです。こちらが「ちょっとまって」と言ってしまうくらい積極的に日本語で話してくれるので、きっとこれからさらに日本語が上達するだろうなと感じています。
技能実習生の受入れで、苦労したことはありますか
技能実習責任者: それはやはり苦労ばかりですよ(笑) どの会社も一緒だと思いますが、文化や風習、国民性の違いなど、お互いを理解しあうのが大変でした。今まで日本人としか付き合ったことがない中で、急に他の国の人を迎え入れることになったので、私たちが彼らを理解するのにも時間がかかってしまいました。初めて受け入れたベトナム人の時は、最初は日本語もうまく通じませんでしたから、コミュニケーションには相当苦労しました。
総務部長: 社内では、技能実習の担当者に対して積極的に話しかけるように伝えています。また技能実習生には、社内では日本語を使うように指示しています。 ベトナム人技能実習生とのコミュニケーションも配属当初は難しかったですが、日常的に日本語を使うことで、1年目の終わりごろから徐々に日本語で話せるようになりました。
技能実習責任者: 仕事以外の場でも様々なことが起こるので、面倒を見てあげる必要があります。部屋の備品が壊れたとか、体調を崩したとか、いろいろ対応が必要な時もあります。 「ベトナム人技能実習生が窃盗で逮捕」というニュースを見た時は、当社の技能実習生は大丈夫か?と心配して部屋を確認しに行ったこともありました。取り越し苦労に終わりましたが、そんなこともありましたね(笑)
逆に、受け入れてよかったことはありますか?
技能実習責任者: 戦力として活躍してくれますので、受け入れて本当によかったと思います。 私たちの仕事は同じものを作り続けるようなものではないため、機械の操作などをしっかりと覚えなければなりません。技能実習生にとっては少し大変かもしれませんが、前向きに仕事に取り組んでもらえていると思います。 また、若い日本人の社員も技能実習生の面倒をみるようになり、先輩としての自覚が芽生えたのではないかと思います。
エヌ・ビー・シー協同組合について
エヌ・ビー・シー協同組合に対するご要望はありますか
技能実習責任者: もっとこまめに連絡していただいても良いかなと思います。 先日、技能実習生の間で「日本語検定を受けよう」と話しているのを聞きました。初めて聞く話だったので、いつ受けるのか、費用をどうするのかなどといったことを、必要以上に心配してしまいました。3ヶ月以上先の話だったのでエヌ・ビー・シーの担当者からの連絡は入ってなかったのですが、知らないことがあると心配になるので、そういったことも早めに伝えてくれるといいなと思います。
玉掛け講習の休憩中の様子
技能実習責任者:次回の受入れから、入国後の研修センターにいる時に玉掛けの特別教育を受講させてくれるようなので、それには期待しています。 今いる技能実習生は配属後に玉掛けの特別教育を受けてもらいましたが、受講するまでその作業ができませんし、受講のために時間を割くのも大変でしたので、配属前に研修センターで受けさせていただけると助かります。
エヌ・ビー・シー協同組合はどのような企業にオススメですか
総務部長: 業種や規模に関わらず、どの企業でもオススメできると思います。 こちらからの質問にも的確に回答していただけますし、手続きなども滞りなく行ってくれるので、どんな規模の企業でも対応できるのではないでしょうか。
技能実習責任者: エヌ・ビー・シーさんは、しっかりした組合さんだなという印象を持っています。入国後講習の研修センターは大きくて綺麗な施設で、日本語教育のレベルも高いように感じました。 以前の監理団体の研修センターは、マンションの一室に机と椅子をおいてあるだけで、お世辞にもちゃんとした教育ができるようには思えませんでした。配属時の日本語レベルが違うのも納得できるなと思いました。
最後に、これから技能実習生を受け入れる企業様へ、アドバイスがあればお願いします
技能実習責任者:
技能実習生の受入れは、想定よりも大変なことが起こる可能性があります。
例えば、技能実習生は自分ひとりで病院に行けませんから、具合が悪くなったら私たちで対応しなければならないかもしれません。また、寮の備品が壊れたりしたら、会社で修理の手配をする必要があるかもしれません。
事前に様々なことを想定しておきましょう。
それでも想定を越えてくることがあるかもしれませんので、信用できる監理団体を選んだうえで、日ごろからしっかり連携しておくことが大切だと思います。