ミャンマーについて

1. 送り出し国ミャンマー

近年、技能実習生の送り出し国として人気が高まりつつあるミャンマー。

そのミャンマーを様々な角度から深堀りしていきましょう。

1-1. ~地理~

ミャンマーは、タイとインドに挟まれた、東南アジアの左側に位置しています。

国土面積は68万平方キロメートルで、日本の約1.8倍です。

ミャンマーの最大都市は南部に位置するヤンゴンで、かつては首都でした。

しかし人口増加によって、ひどい交通渋滞や道路の破損、水道システムの不良などが発生し、首都のインフラとしては不十分な環境になってしまいました。

こうした理由から、2006年に中央部に位置するネーピードーという町に首都機能を移転させました。

ネーピードーは政治の中心でインフラも整っておりますが、人口が少なく、町としての賑わいはあまりないそうです。

依然として、経済や文化の中心はヤンゴンとなっています。

実習生の送り出し機関も、ヤンゴンやその他の地方都市に多く存在しています。

1-2. ~人口~

ミャンマーの人口は5,141万人で、日本の約半数です。

ミャンマーは若い国で、人口は増加の一途をたどっています。

国民平均年齢は27歳です。

日本の平均が47歳ですので、現地面接の際は若者が多い印象も受けるかもしれませんね。

また、ミャンマーは現在、労働生産人口の割合が多い「人口ボーナス期」を迎えており、経済発展を迎えています。

この労働生産人口を見るところ、2025年ごろにピークを迎え、2050年ごろまではピークに近い状況が続くと予想されています。

また、ミャンマーは多民族国家で、70%を占めるビルマ族のほか、その他多くの少数民族が存在します。

民族によって文化や習慣は大きく異なり、ミャンマーの国民性はバラエティに富んでいるといえるかもしれません。。

ここではインダー族という民族を紹介します。

ミャンマー有数の観光地であるインレー湖に住むインダー族は、湖の上に住み、足でボートを漕いで生活をしています。

(インダー族wiki)

1-3. ~言語~

ミャンマー公用語はビルマ語です。

ミャンマーは多民族国家ですが、全体の70%を占めるビルマ族の言葉が、公用語として採用されています。

「こんにちは」はビルマ語で「မင်္ဂလာပါ」(ミンガラバー)」といいます。

「ミンガラバー」は、時間帯に関係なく、あらゆる場面で使えます。

ミャンマーの方と会ったら、ぜひ使ってみてください。

また、ビルマ語の特徴として、日本語のような《主語》➡《目的語》➡《動詞》といった「言葉の並び」が共通しています。

そのため、ミャンマーの方からすると単語を覚え、置き換えるだけで、簡単な日本語での会話が成立しやすく習得も早い傾向があります。

そういう意味でいえば、日本人にとっても「英語」を学ぶより「ビルマ語」を習得するスピードは速いのかもしれませんね。

1-4. ~宗教~

ミャンマー人の約90%が仏教徒です。

仏教の中でも「上座部仏教」という種類で、出家し修行を行うような信仰を基本としています。

日本のように、仏像やお地蔵さんに手を合わせて願う「大乗仏教」とは異なりますが、考え方に大きな違いはないため、日本人と近い感覚を持っていると言えるでしょう。

(ちなみに、エヌ・ビー・シー協同組合のミャンマー人スタッフによると、「ミャンマー人の訪れたい仏教スポット」の1位がインドのブッダガヤ(ブッダが悟りをひらいた場所)ですが、2位がなんと『鎌倉大仏』だそうです。なぜ鎌倉大仏なのか、理由は明らかではないですが、現地ではとても有名なそうです。実際に、彼女はミャンマーにいるときから、ミニチュア鎌倉大仏に毎日祈りをささげていたそうですよ。)

参考:鎌倉大仏wiki

1-5. ~食べ物~

ミャンマーの代表的な料理をご紹介します。

モヒンガー

モヒンガー Wagaung - English Wikipedia, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1895379による

出典:Wikipedia

ミャンマーの国民食といえます。

ライスヌードルに、ナマズなどの魚からとったスープで、たいていは朝ごはんに食べられます。

ラペットウッ(茶葉の和え物)

ラペットウッ ​en user Wagaung, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4485814による

出典:Wikipedia

ラペットウッは、お茶の葉サラダです。お茶の葉のほか、豆や野菜を和えて食べます。

1-6. ~平均収入~

ミャンマーは東南アジアの中でも経済成長に後れをとり、「ラストフロンティア」とも呼ばれていました。

近年は経済成長中ですが、依然として貧しい地域も存在するそうです。

ジェトロの投資コスト比較調査(2016 年 4 月調査)によりますと、ヤンゴンにおける製造業労働者の平均月収は約1万4千円でした。

国際協力銀行:ミャンマーの投資環境

ヤンゴンと地方では賃金格差が存在するので、ミャンマー全体の平均月収はもう少しさがる可能性があります。

仮に、ミャンマーでの月給が1万円だとすると、年収は12万円です。

日本で働けば1か月で年収分を稼ぐことができますから、この賃金差が技能実習生として来日する理由の一つといえるでしょう。

2. ミャンマー~国民性ー~

ミャンマーの技能実習生の数は、近年増え続けています。

ミャンマーは労働生産人口が多いですが、国内にはその分の働き口がありません。国内で働き口が見つからない場合は、隣国タイなどに出稼ぎ労働に行く人も多いそうです。

こうした背景から、ミャンマーでは日本で就労を希望する技能実習候補生が多くいます。

また、日本国内でも新たな送り出し国として、ミャンマーが注目されています。

ミャンマー人実習生の数は、2010年に141人でしたが、2019年には13,967人に増えました。

少しずつその数を増やしていますが、今後はさらに増えていくことでしょう。

順位 国名 技能実習生総数
1位 ベトナム 202,365名(57.1%)
2位 中国 55,522名(15.7%)
3位 インドネシア 30,978名(8.7%)
4位 フィリピン 28,132名(7.9%)
5位 ミャンマー 13,967名(3.9%)

2-2. どのような国民性なの?

実習生を受入れるにあたって、性格を知ることはとても重要です。

もちろん、一人ひとり細かい性格は違いますが、ミャンマーの国民性を知っていると、本人の性格を理解しやすくなるかもしれませんね。

それでは、ミャンマーの国民性を見ていきましょう。

ミャンマーの国民性におけるキーワードは、「慈悲」です。

ミャンマーは慈悲深い国として知られ、「世界寄付指数2015」では、1位に輝きました。

前途の通り、ミャンマー国民の多くは敬虔な仏教徒で、その教えに従って生活を送っています。

寄付指数で1位に輝いたことは、その顕れですね!

多くの人が慈悲の心を持つミャンマーの国民性は、以下の通りです。

【ミャンマー人の国民性】

  • ①優しい
  • ②まじめ
  • ③上下関係に忠実
  • ④自己主張をしない
  • ⑤自主行動が苦手

つつましく、善いことを努めるという仏教の教えが、国民性に出ています。

仕事でも、指示に従ってコツコツと作業することが得意です。

③④⑤に関しては、上下関係に忠実で、目上の人に従うことに慣れているからこそ、自己主張や自主行動が苦手と言う事ができるかもしれません。

どんな仕事でも、自分の頭で考えて、行動に移すことは大切です。

自主行動が苦手な実習生の場合は、いずれ自主行動ができるよう、最初は一緒に考えて、話を聞いてあげると良いかもしれませんね。

3. さらに深堀りミャンマー

いかがでしょうか。

ミャンマーが少し身近に感じられたのではないでしょうか。

さらに、技能実習生の送り出し国としてのミャンマーを深堀りしてみましょう

3-1. 近年注目の集まる送り出し国 ミャンマー

近年、技能実習の送り出し国として注目が集まるミャンマーですが、先述のとおり数年前までミャンマー人実習生の数は多くありませんでした。

手続きが煩雑だったことや、失踪が多く、評判がよくなかったことが原因だと考えられます。

しかし近年は、ミャンマーが国を挙げて技能実習生を送り出そうと環境を整備し、失踪対策をとるようになりました。

法務省が発表したデータによりますと、ミャンマーの失踪率は0.5%となっています。

これは、数ある送り出し国の中で、フィリピンに次いで2番目に少ない数字です。

そういった理由もあってか受入企業様からもミャンマー人技能実習生の評判はよく、自信をもっておすすめできる国となっています。

3-2. ミャンマーの技能実習生送り出し機関

ミャンマーの送り出し機関は247機関あります。

ミャンマーでは実習生の送り出し国として需要が高まっており、送り出し機関の数も増加傾向にあります。

そこで大切になるのが、健全な送り出し機関を選ぶことです。

技能実習の成功させるためには、送り出し機関も重要なのです。

実習生は借金をして、送り出し機関への入学金等を払います。

その送り出し機関が法外な金額を請求するような悪い送り出し機関であった場合、実習生の負担が増え、失踪のリスクも高まります。

エヌ・ビー・シー協同組合は、実習を成功させるためにも、健全な送り出し機関と提携を結んでいます。

4. まとめ

ミャンマーについて深堀をしましたが、いかがでしたでしょうか。

ミャンマーは、一昔前には「受入れるのが不安な国」だったかもしれませんが、現在は「安心して受け入れられる国」となっています。

ミャンマーは若い国ですから、ミャンマーからくる実習生は若くて労働意欲の高い人が多いことでしょう。

エヌ・ビー・シー協同組合は、ミャンマー人の正規職員を揃え、企業様の技能実習が成功するよう、誠心誠意サポートをさせていただいております。

ミャンマーからの技能実習生を迎え入れる際には、エヌ・ビー・シー協同組合におまかせください。

5. 参考コンテンツ【書籍:技能実習 国選びガイド】

【関連ebook】
「技能実習 国選び・ガイドブック」 受入の国籍を検討されている企業様から「参考になった」「国籍選びの役に立った」との喜びの声が多数よせられています。受入上位6ヵ国の内容をぜひご参考ください。

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