送り出し国インドネシア

インドネシアと聞いて何を思い浮かべますか?

歴史的にも経済的にも馴染みの深い国ですが、このページでは技能実習生の送り出し国として深堀りしていきます。

1. 送り出し国インドネシア

1-1. ~人口~

インドネシアの人口は、インドネシア政府によりますと、2020年現在世界第4位の2.7億人とされています。

人口の増加は1980年頃からはじまり、現在も増え続けています。

若い世代が多いのが特徴で、その世代構成から、今後も人口は増え続けるといわれています。

1-2. ~平均年齢~

なんとインドネシアの平均年齢は29歳です。

総人口における労働人口の割合が多い、いわゆる「人口ボーナス期」にあるといわれており、この人口ボーナス期は2040年まで続くと予想されています。

日本での人口ボーナス期は1950年から90年代半ばで、実際に「高度経済成長」と呼ばれる大きな成長を遂げました。

こういったことからも、これからのインドネシアに注目があつまっています。

1-3. ~言語~

主な言語はインドネシア語、ジャワ語、スンダ語、マドゥラ語で、インドネシア語が公用語となっています。

多種多様な言語のあるなかで、インドネシア語を「第2言語」として習得し、公用語として使用しています。

インドネシア語は覚えるのが簡単な言語のひとつといわれています。

その理由は、インドネシア語の表記がアルファベットであるからで、読み方も日本のローマ字とほぼ変わらないので、日本人でも「読むこと」ならすぐにできます。

実習生に日本語を教えるかわりにインドネシア語を教えてもらうのもアリかもしれません。

1-4. ~宗教~

インドネシアの宗教というとイスラム教を思いうかべることが多いかもしれませんが、多民族国家であることから多宗教となっています。

  • イスラム教 87.2%

  • キリスト教 9%

  • ヒンドゥー教 2%

と、割合ではイスラム教が大多数ですが、各民族を尊重するように、お互いの宗教を尊重しあっています。

ちなみにヒンドゥー教信仰者の多いバリ島では、住民の約90%がヒンドゥー教です。

1-5. ~食べ物~

インドネシアの代表的な料理をご紹介します。

ナシゴレン

ナシゴレン Gunawan Kartapranata - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12581685による

出典:Wikipedia

ナシ = ご飯、ゴレン = 揚げる

ということで、いわゆるチャーハンです(写真はナシゴレン・イスティメワ)。

ミーゴレン(インドネシア風焼きそば)

ミーゴレン Gunawan Kartapranata - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9177975による

出典:Wikipedia

ミー = 麺、ゴレン = 揚げる

ということで、いわゆる焼きそばです。

ガドガド(茹で野菜のアジアンサラダ)

ガドガド Sakurai Midori - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1342484による

出典:Wikipedia

ガドガド = ごちゃまぜ

ということで、野菜のごちゃまぜサラダです。

様々な野菜の上にピーナッツソースをかけて食べます。

ソトアヤム

ソトアヤム Sakurai Midori - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1443355による

出典:Wikipedia

ソト = スープ、アヤム = 鶏肉

ということで、鶏肉スープと思いきや、日本でも人気のスープカレーの原型といわれています。

黄色いスープはウコンの色です。

1-6. ~平均収入

1-6. ~平均収入

インドネシアの平均月収は約3万円、平均年収は30万~40万といわれています。

インドネシアでの大学への就学率は30%程度で、中卒や高卒で働いている人が多くいます。

中卒や高卒で働いている人の多くは低賃金での労働を余儀なくされており、技能実習生志望の要因にもなっています。

2. インドネシア~国民性~

2-1. 技能実習生は何人いるの?

2021年6月の最新情報で、日本にいるインドネシアの技能実習生は30,978人です。

技能実習生全体における割合は約8.7%ですが、2010年には5,343人だったインドネシア人技能実習生は、2021年には30,978人へと約5.8倍に増加しています(企業単独型・団体監理型合計)。

人口ボーナス期の、その労働力をすべてまかなえるだけの雇用機会がないことと、日本との貨幣価値が約10倍ということが、日本で技能実習をおこなうことへのインセンティブになっていると考えられます。

順位 国名 技能実習生総数
1位 ベトナム 202,365名(57.1%)
2位 中国 55,522名(15.7%)
3位 インドネシア 30,978名(8.7%)
4位 フィリピン 28,132名(7.9%)
5位 ミャンマー 13,967名(3.9%)

2-2. どのような国民性なの?

技能実習生を迎え入れる時に大切なのが、実習生の性格です。

細かい性格はひとりひとり違いますが、同じ時代、環境、文化圏で育てば、ある程度の傾向が見えてきます。

それではインドネシア人の国民性はどのようなものなのでしょうか。

【インドネシア人の国民性】

  • ①明るい

  • ②自己主張が強くない

    ・自分の評価を控えめにし、腰の低い振る舞いをする人が多い

  • ③控えめな性格

    ・競争的にならず仲間意識を高める傾向がある

  • ④協調性がある

    ・大勢で集まって話をするのを好む

  • ⑤アルコールをあまり飲まない

    ・イスラム教徒が多いことから

  • ⑥素直な性格

    ・建前だけで話をするのはよくないという考え

  • ⑦ポジティブ

  • ⑧落ち込みやすい

  • ⑨怒られることに慣れていない

以上のようなものがあげられます。

それほど日本人と大きく変わらないようにも見えますね。

近年インドネシア人実習生が増えている理由は、実習生が望んでいるだけでなく、日本企業からのインドネシア人実習生を望む声が高まっているということも要因としてあるようです。

実習生として受け入れる際には⑧落ち込みやすい、⑨怒られることに慣れていないという点には注意が必要です。

落ち込んでいてもあまり自己主張をしないため、注意深く接していないと気が付かないケースもあります。

また、怒られることにも慣れていないため、注意をする時は一方的に叱るだけでなく、何が原因だったのか、どうすれば良かったのかを分かるように説明する必要があります。

日常的に注意深く実習生に接することが大切ですが、インドネシア人の職員がしっかり対応してくれる監理団体を選ぶことで、多くの面でサポートを受けることができるでしょう。

3. さらに深堀りインドネシア

技能実習生としてのインドネシア人を深堀りしてみました。

続いて、実習生として受け入れる際の、気になる部分も深堀りしてみましょう。

3-1. インドネシアのイスラム教徒

3-1. インドネシアのイスラム教徒

一般的に、イスラム教は食事や拝礼、断食、露出の回避というものが法によって定められています。

豚とアルコールの摂取は禁じられており、拝礼も1日に5回おこなわれます。

ただ旅行先では、豚肉を食べる人や拝礼を1日3回に減らす人もいるようです。

また、断食はイスラム暦の9月から約一ヶ月おこなわれますが、その期間飲まず食わずというわけではなく日の出から日没までと時間が決められています。

対してインドネシアのイスラム教徒ですが、比較的、厳しくは縛られていないようです。

アルコールを摂取する人、お祈りに参加しない人、露出を回避するための布(ヒジャブ)を巻いていない人もいます。

インドネシアから実習生を受け入れるときには、宗教制約があるのかしっかりヒアリングをして、御社に合った実習生の受け入れをしてください。

断食中でも日中の仕事に障る場合には、栄養剤などの摂取をすすめる企業もあります。

宗教に関しては、なかなか理解が大変ではありますが、やはりこの部分もインドネシア人の職員の対応があるのとないのとでは大きな違いがあります。

3-2. インドネシアの技能実習送り出し機関

2022年2月1日現在、日本との二国間協定に基づくインドネシアの送り出し機関は295機関あります。

実習生はこの257ある送り出し機関の中から一つを選び、そこに入学金などのお金を支払い、日本語の勉強を始めます。

送り出し機関に払う金額は60~150万円と言われていますが、ほとんどの実習生はその金額を支払うために借金をします。

健全な送り出し機関であれば正規の金額で実習生を送り出しますが、なかには法外な金額を請求するところもあるようです。

実習生の負担が増えれば、日本に来てからの失踪の危険が高まります。

受入企業では送り出し機関を選べない以上、健全な送り出し機関と提携している監理団体を選ばないといけません。

4. まとめ

インドネシアについて深堀りしてきましたが、いかがだったでしょうか。

インドネシア人を技能実習生として迎え入れるには、インドネシア人の国民性と宗教観を理解することが大切です。

そして何より、健全なインドネシアの送り出し機関からの実習生を迎え入れることが、技能実習の成功にとって不可欠です。

そのためには、インドネシア人の正規職員がしっかりサポートする、健全な送り出し機関と提携している、信頼の置ける監理団体選びが必要となります。

エヌ・ビー・シー協同組合は、インドネシア人の正規職員を揃え、そして技能実習制度に理解のある健全な送り出し機関のみと提携しています。

インドネシアからの技能実習生を迎え入れる際には、エヌ・ビー・シー協同組合におまかせください。

インドネシアについて

5. 参考コンテンツ【書籍:技能実習 国選びガイド】

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